(2019年8月10日作成)
指宿の砂むし温泉から近いところにある指宿市考古博物館。
時遊館COCCOはしむれとも呼ばれています。
近くにある橋牟礼川遺跡は、縄文土器が弥生土器よりも古いことが証明されたきっかけとなった遺跡です。
時遊館COCCOはしむれでは、これにまつわり縄文時代と弥生時代の遺跡が同時に見ることができる珍しい施設です。
また近くにある、史跡公園では復元された竪穴式住居や貝殻や地層を見学できる施設もあります。
また、砂蒸し温泉とセットになった共通券もあるので合わせて解説します。
時遊館COCCOはしむれの内部など
時遊館COCCOはしむれ(指宿市考古博物館)の建物の入り口は1階にあります。
受付は2階に上がったところにあります。
階段のほか、奥にはエレベーターもあります。

2階で入場料を支払います。
後から「砂蒸し会館 砂楽」に行く場合は390円お得な共通券もあります。
有効期限はないので当日でなくても次の日にも砂楽には今日津見で行くことができます。


時遊館COCCOはしむれのフロアマップ
こちらはCOCCOはしむれの2階のフロアマップです。
1、第1展示室 2万4千年前の姶良カルデラの噴火をCGで再現
2、第2展示室 旧石器時代、縄文時代、弥生時代の南九州の文化を紹介
3、第3展示室 約1500年前の古墳時代のムラを実物大で再現 光と音の演出で当時の一日を追体験できる
4、第4展示室 古代隼人VS朝廷
別館の1階には歴史劇場があり、橋牟礼川遺跡の歴史や発掘状況、ジオラマを見ることができます。

時遊館COCCOはしむれの展示室
コチラは歴史劇場のジオラマです。
橋牟礼川遺跡の発見のきっかけや発掘の歴史などがわかりやすくまとめられた映画で上映されます。
最後にこのジオラマが下に控えているジオラマと入れ替わり、縄文時代と弥生時代の両方を見ることができます。
かなり大きなジオラマがさっと入れ替わる姿にあっと驚きます。
お金がだいぶかかってそうなジオラマです

第2展示室では旧石器時代、縄文時代、弥生時代の南九州の文化を紹介しています。
よくある単なる紹介ではなく、楽しめるような仕掛けがあります。
コチラは縄文時代と弥生時代のディナーを現代の食卓に並べたセットです。
左が縄文時代、右が弥生時代です。
この家族は縄文時代と弥生時代の食事を囲みながら「今日はごちそうね」などと楽しそうに会話をしています。
なんだかとてもシュールです。

縄文時代は肉や魚中心のオードブル。
弥生時代にはお米が入って生きています。
テーブルにはそれぞれの時代のメニューもあり見ていて楽しいです。


コチラは第3展示室です。
約1500年前の古墳時代のムラを実物大で再現しています。
光と音のの演出で、村の朝から夜までの様子を体験できます。

考古博物館のあとは橋牟礼川遺跡にも行こう
Coccoはしむれに隣接する橋牟礼川遺跡。
大正13年に国の指定史跡にしていされ、現在は史跡公園として整備されています。
公園内には8世紀後半ごろの竪穴式住居を4棟復元しています。
また、貝塚や地層を見学できる展示施設もあります。
史跡公園内の地層見学や竪穴式住居の見学は無料でできます。

公園の中を流れる橋牟礼川には地層を見ることができるところがあります。
貝殻がありその下に火山灰の層があり、またその下には土器などがあります。
開聞岳の噴火で縄文時代の層と弥生時代の層が火山灰で区切られているのがよくわかります。

公園内には8世紀後半ごろの竪穴式住居も4棟再現されています。
竪穴式住居の一部は中も見学することができます。


橋牟礼川遺跡とは
橋牟礼川遺跡は縄文土器が弥生土器よりも古いことを日本で初めて証明した遺跡です。
1924年(大正13年)に国指定遺跡となっています。
874年3月25日の開聞岳の噴火で埋もれた平安時代のムラが発見されたことから、「東洋のポンペイ」とも呼ばれています。
きっかけは1916年(大正5年)に中学校の生徒が縄文土器と弥生土器を拾ったことがきっかけで、考古学者に調査を依頼したことです。
1918年(大正7年)から1919年にかけて発掘調査が実施されました。
調査結果では、火山灰層を挟み、上層から弥生土器(のちの調査でこの土器は「成川式土器」(弥生時代後期から古墳時代)fらることが分かっている)、下層から縄文土器が出土することが確認されました。
この遺跡の発見によって縄文時代→弥生時代という年代関係が確定しました。
さらに1988年(昭和63年)の発掘で874年の開聞岳の噴火で埋もれた集落跡も発見され、1996年(平成8年)に国の史跡に追加指定されました。
(Wikipediaより)
時遊館COCCOはしむれの開園時間、入場料など
時遊館COCCOはしむれ(指宿市考古博物館)の開館時間は9:00~17:00です。(入館は16:30まで)
入場料は次の通りです。
大人510円、高校生、大学生410円、小中学生300円
時遊館COCCOはしむれと砂蒸し会館 砂楽との共通券もあります。
こちらは大人1,200円、小人1,100円です。
有効期限はないので、砂蒸し温泉は翌日など別の日に行くこともできます。

時遊館COCCOはしむれに行くには
時遊館COCCOはしむれは指宿駅から徒歩10分くらいで着きます(約800m)
指宿駅から山川方面に歩いていきます。
バスに乗っても最寄りのバス停からは遠いので、歩くのが良いと思います。
車の場合は鹿児島方面からだと国道226号線を山川方面に走ると案内看板があります。
看板のところを右に曲がるとCOCCOはしむれがあります。

まとめ
開聞岳の噴火をきっかけにしてできた橋牟礼川遺跡。
縄文時代と弥生時代をしる手掛かりとして重要だったこの遺跡を深く知ることができる時遊館COCCOはしむれで、古代のロマンに浸ってみるのもよいでしょう。
「読者になる」をおしていただくと更新情報がチェックできます
よければブックマークお願いします。

<あわせてこのような記事も読まれています>