
(2018年4月26日作成)
阪堺電車は大阪市内と堺を結ぶ路面電車です。
天王寺駅前から住宅街をのんびり走る電車は地元に愛されています。特に我孫子道までの大阪市内区間では6分間隔と高頻度運転を実施しており、天王寺に出かけるのに便利なため多数の方が利用している路面電車です。
その阪堺電車では昭和参年製造で現役の路面電車を4両保有しています。
そのうちのモ161形の「モ162」に乗車する機会がありましたのでレポートします。
阪堺モ161形とは
モ161形の概要
モ161形はは1928年(昭和3年)に当時阪堺線を運営していた南海鉄道により導入されました。モ161形は16両ありましたが現在も4両が現役で活躍しています。
冷房を搭載していないため、冬季のラッシュ時などで活躍しています。
グリーン1色のモ162
そのうちモ162は日本最高齢の現役車両です。(動態保存を除きます)
鮮やかな緑色のモ162。南海時代の旧塗色の緑よりも明るいです。

レトロな車内
車内は木が多用されていて、レトロ感満載です。

昭和参年、川崎車両會社のエンブレムが歴史を物語ります。
モ161形のうち11両が川崎車両で製造されました。

えびす町から二駅ほど乗車しましたが昔懐かしい釣りかけ駆動の轟音とともに心地良い揺れで走行してました。阪堺電車では堺トラムの1001形やVVVF車のモ701形も主力で走っています。最近のVVVFの電車は静かな電車なので釣りかけモーターの音は新鮮に聞こえました。

モ161形の関連商品
Nゲージ規格の鉄道コレクションがトミーテックから発売されています。
おわりに
モ161形は90年近くたちますが、阪堺電車に新たな新車の導入計画もないためしばらくは安泰だと思われます。ラッシュ時中心の運用ですが運が良ければ冬場は昼も走っているようなので出会えたらラッキーです。
<合わせて読みたい鉄道、乗車記関連>