
(2017年12月4日作成、2018年5月10日更新)
JR東日本の烏山線には蓄電池電車のEV-E301系「ACCUM」が走っております。電化されていない区間もバッテリーで走行できるすぐれものです。前に乗車した写真と一緒にお送りします。
烏山線とは
栃木県の宝積寺駅と烏山駅を結ぶ全長20.3kmの単線非電化の路線です。
沿線には「宝積寺」や「大金」など縁起のよい駅名があり「宝積寺→大金」の切符は私も常に持ち歩いています。
宝積寺駅
シックなデザインの橋上駅舎です。10年ほど前に建て替わりました。

烏山駅

大金駅

宝積寺⇔大金の切符
回数券にすると宝積寺⇔大金となり行き来ができるのさらに縁起がいいです。

EV-E301「ACCUM」とは
2014年3月から烏山線で運行を開始した直流用蓄電池駆動電車です。愛称は「ACCUM」でこれは蓄電池を表す「accumulator」から取られています。
鉄道友の会2015年のローレル賞を受賞しています。
2017年3月には烏山線の列車はすべてACCUMに置き換わりました。

乗車してみて
ACCUMは烏山線は非電化なので蓄電池で走行します。そのため、宇都宮〜宝積寺の電化区間で充電しその電力で烏山線を走行します。
車内は普通の通勤型電車です。新車なので非常にきれいです。

妻面には蓄電池電車の仕組みがわかりやすく表示されていると同時に、現在の電気の流れなどが表示されます。

非電化区間をとても静かに走る蓄電池電車。ディーゼル時代からすると驚きです。
烏山線内の非電化区間を走行しているときのモニターの状況です。

充電するための設備
烏山線には烏山〜宝積寺の運用もあるため、宝積寺駅と烏山駅には充電のための設備が設置されています。
宝積寺駅。架線が強化されています。

烏山駅。充電するための架線が設置されています。

充電しているときのモニターの状況です。

烏山駅に設置している変電設備です。電力会社からの電気を変換しています。

電車だけではなく、地上設備も多くの改良や新設が必要です。
ACCUMに乗るには
烏山線の始発駅、宝積寺駅は東北本線、東北新幹線の宇都宮駅から黒磯方面の電車にのって二駅目です。
朝夕には宇都宮駅から烏山線の列車が直通しています。
日中はおおむね1時間半に1本、朝夕は1時間に1本の運転です。
まとめ
大金駅でキハ40と交換するACCUM。キハ40は2017年3月のダイヤ改正で引退しました。

ACCUMは男鹿線でも導入されましたし、同様の技術を持つJR九州の「DENCHA」もデビューしています。これからも採用する路線が拡大すると思われます。
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